ブログの趣旨

「統合失調症」は、一般には、ほとんど治ることない、「恐ろしい」「病気」とされ、精神科で長い間入院治療が必要か、または、症状として落ち着いても、長い間精神薬の服薬が必要なものとみなされています。そして、精神科にかかれば、実際に、そのように運用されることになります。

しかし、それには、決して、真の根拠があるわけではありません。それは、「統合失調」の本質が理解できずに、ただ、「恐るべきもの」として、やみくもに恐れることからくる、盲目的な対処の仕方に過ぎません。それは、近代以降、文化的、社会的に作られた、一つの「イメージ」であり、「虚像」なのですが、我々を修正し難い、強力な「力」をもって、支配するようになってしまったのです。

私は、自ら「統合失調」状態を体験することにより、この状態は、「病気」という名のもとに、治療できるものでも、抑えつけることのできるものでもないことを知りました。それは、近代社会が「なきもの」として「排除」したいもの、すなわち、一般に「オカルト的なもの」として忌避されるものとも関わっています。人々が「恐れる」のも当然のものであり、近代社会が発達させてきた物質と技術の力を借りて、何とか抑え込もうと躍起になるのも、理解できるものです。

しかし、この状態は、決して、手の施しようのないものでも、酷い結果しかもたらさないものでもありません。実際には、この状態は、「くぐり抜ける」ことの可能なものであり、むしろ、「くぐり抜ける」ことによってこそ、自己を変容させ、成長させる、大きな「試練」としての意味をもつものでもあります。それは、「死と再生のイニシエーション」ともいわれますが、実際に、自己の中の何ものかが死に、新たに「生まれ変わる」ことによって、成長を遂げるのです。

その、何ものかが「死ぬ」過程では、恐怖と抵抗から、「あがき」が起こり、確かに、ときに目を覆うような、「病的」状態が現れます。ときには、生命の危険を伴うことがあるのも確かです。しかし、それは、「病気」として、抑えつけたり、治療すべきものなのではなく、本来、それを「くぐり抜ける」ことによってこそ、越えられていくべきものということなのです。

最近は、精神医学の虚構性や、精神薬の害毒性も、かなり知られるようになってきて、精神医療のあり方に批判的な人も増えてきています。しかし、私は、このまま「統合失調」の本質が理解されず、やみくもに「恐れられる」対象である限り、そのようなことも、本当には効果を及ぼせず、精神医療を根本から改革させることにはつながらないと考えます。

このブログでは、まず、私自身の体験をできるだけ詳しく述べ―それは、典型的な「統合失調状態」であることに疑いがないはずですが―、それを通して、「統合失調」ということを根源的に捉え直していくことを試みます。ブログ記事では、「1 「分裂病」の「症状」を具体的にみる」(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/1-87c8.html)から、「22 「闇」ないし「虚無」との接触」(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/22-163c.html)までが、私の体験の記述になります。

その後、さまさまな観点から、「統合失調」の「本質」が考察されます。必要な範囲で、「うつ」や「解離」、「自閉」などの他の「状態」とも関連が示されます。また、重要な事項については、視覚的にぱっと見て分かりやすい図を提示して、理解の助けにしています(右サイドバー『図一覧』参照)。

私は、「自閉」については、最近、ドナ・ウィリアムズの『自閉症という体験』という本において、「自閉」の本質というべきものが、余すところなく掘り起こされ、説き起こされていることを知りました。しかし、「統合失調」に関しては、このようなものに、お目にかかったことはありません。これだけ具体的かつ全体的に、「統合失調」の本質について考察し、説き起こしたものは、他にないと思いますので、どうか読者の方も、そのつもりで読んで頂きたいと思います。ただし、全体を理解できなくとも、その一部でも、理解に資するところがあり、何ほどかの益になることがあれば、私としては、十分喜ばしいことです。

なお、記事「総まとめ(旧「闇を超えて」より)」(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2003/02/post-58de.html)は、かつて綴っていた「日記」の総まとめとして記述した記事ですが、このブログ全体の「序論」または「総論」的な役割も果たしていますので、是非そちらも併せて参照下さい。

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