『非認可の世界』と宇宙人の技術
記事『『非認可の世界』- UFO、宇宙人情報の開示』で、グリア博士の宇宙人の技術に関する解説については、次回に述べるとしていましたが、そのままだったので、今回それを述べることにします。
ただ、既に、グリア博士の宇宙人の技術に関する解説については、記事『「宇宙人」と「宇宙人の技術」について』で、私の考えとともにかなり詳しく述べています。なので、今回は、博士が、『非認可の世界』の中で、簡単に説明していることを改めてとりあげつつ、コメントを付すだけのものとします。
記事で強調していたように、宇宙人の技術は、単に、地球上で「物理的な技術」として知られているものの延長上にあるのではなく、意識や精神と連動するものであるところに特徴があります。
本の中では、この点を明確にすることが、比較的分かりやすく述べられているので、多少長いですが、それをあげておきます。(元々グリア博士の説明は、明確で分かりやすいとは言い難いし、このような、地球上では「未知の領域」に属する事柄の説明が、明確になり難いのは当然のことでもあります。だから、あくまでも「比較的」分かりやすいということです。)
「ETの電子的コミュニケーションは、精神、思考およびコンピュータ制御された遠隔測定と連動するものです。何十年もの間、市民はUFOとの精神感応的な体験として片付けられて来たことを報告してきました。そのような報告がみとめられると、科学者や科学界は大笑いし、それらを却下します。……
この現象において52年の経験から明らかなことは、ETの通信プロトコルはAT&Tマイクロ波システムを使わずに星間距離の間をリアルタイムで通信していることです。彼らは、思考および意識と直接やり取りするのに十分に高度なシステムを利用し、そうすることで非局所的なエネルギースペクトルにアクセスし、線形時空を迂回しているのです。
これらのシステムと、現在人間が実現している脳波活動およびコンピュータとの繋がり、と混同してはいけません。これらは、今でも高速で移動するだけの電磁エネルギーを使っています。ここで言及されているETのシステムは、光が交差するポイントの反対側で作用しており、技術的に促進されていながら、思考および精神と直接連動します。このようなシステムを通すと、情報は同時に何百万光年を超えて伝達できるのです。なぜなら精神、思考およびエネルギーの非局所的側面を活用しているからです。……
とは言っても、これらは非常に実在的で形而下的なものです。……
ここでの要点は、ここで言及されているエネルギーおよびエネルギースペクトルは、自然に発生している創造の側面です。それらはすべて私たちの周り、そして内側に存在しています。
それは「他のもの」ではありません。それは超自然的なものでもありません。
それは形而上的なものではありません。それは単に、現代科学で十分に研究され理解されて来ていなかったのです。しかし、それは星間移動能力のある高度なET文明によって、研究し理解されてきました。……
この類いのETテクノロジーは一般的に、意識を使ったテクノロジー(CAT)およびテクノロジーを使った意識(TAC)と考えられています。
CATとは、個人(または集団)意識および思考が、受信装置を支援または連動することです。
TACとは、装置が個人または集団意識や思考を増大、投影または支援することです。」
霊的な現象との関係について
「この現象は、何十年もの間報告されてきており、これを「幽霊のようなもの」またはポルターガイストだと片付けてきた者もいます。実際にこれは、存在が深くて神妙なレベルで作動しているETテクノロジーが表現されているもう1つの例に過ぎません。……
上記から、なぜET現象がETではないが、同じ実現要素を持つアストラル現象と混同されるのか理解しやすいと思います。このため、資料がET、天使、幽霊およびあらゆる種類の怪現象について、混乱する話が一緒くたにされているのは不思議ではありません。……
それでも、宇宙は多くのレベルの存在を抱えていることを頭に入れておくことは重要です。アストラルおよびコーザル界にはETではない存在がいます。しかし捕らえにくい領域にある物理的宇宙の側面と連動し利用するETは存在します。すべてのETが、とても高度ではない可能性が有ることは覚えておくべきです。」
宇宙人の技術とは、地球上の物理的な技術とは違い(BMIのように電磁的に脳とコンピュータを繋げる技術とも異なり)、意識と装置を(空間を超えて)直接連動させる技術だということ。それは、幽霊や超能力などの霊的な現象と重なる部分はあるが、技術的な操作である点で、同じではないということ、が明確に説明されていると思います。
これは、逆に言えば、我々の地球上の技術というものは、世界から意識を除外して、物質的な現象の範囲に閉じることで、成り立っているものだということです。近代科学というものは、(一神教的な神の位置を受け継いで)意識を、「現象」の外に立つ、観察者の位置におき、「現象」そのものは、数学的な厳密さで規定される客観的なものという発想の下に、興されたものです。
それは、その見方の当てはまる範囲では、それなりにうまく機能し、技術の多大な発展をもたらしはしました。
しかし、量子力学の観測問題が提示したように、意識が、単に「現象」の外にいる、観察者に過ぎないとみることは、(少なくともミクロレベルでは)難しいことになって来て、限界もみえ始めています。
宇宙人の技術とは、この意識をも、単なる観察者としてではなく、現象に影響を与える主体として、内に含み込んだ上、その操作を高めることを追求したものということが言えます。
それを図に示すと次のようになります。
まずは、このような、本質的な違いを、押さえておく必要があります。
そのうえで、現在の地球上でも、このように、意識と現象を含めて、全体として統一的に理解する方向性を探ることはできます。
たとえば、記事『「宇宙人」と「霊的なもの」』でも述べたように、全体を「波動」として捉え、その波動の振動数の高低により、現象の「密度」または「次元」が異なる、様々な領域が生じるということ。我々の科学技術が対象とする、物質的な領域は、振動数の最も低く、凝縮した領域だということ。その振動数が高まると、物質的な領域を超えて、霊的な領域に移行するということ。それらの振動数に影響を与え、エネルギー的に操るのが、意識という主体だということ、などの捉え方です。
ただし、このような捉え方は、まだまだ曖昧で抽象的なものでしかなく、今後、具体的に埋めて行くことによって、実際に使えるものにしていかなくてはなりません。「波動」というのも、スピリチュアル方面ではよく使われますが、必ずしも、内容の定まった、実質ある概念ではなく、言葉だけが、一人歩きする傾向があります。また、記事でも述べたように、この「波動」を物理的な波動の延長上に狭く捉えるなら、霊的な領域のことが捨象され、実質地球上の科学技術と変わらないものになってしまいます。
このような捉え方は、あくまでも、一つの可能性だということです。ただ、チャネリングその他の宇宙人情報では、このような捉え方は、今や、かなり一般的になりつつあるし、それで霊的な領域のことが十分意識されているなら、特に問題はないと思います。
私は、「霊界の境域」など、「霊的」として、伝統的な表現を多く使っていますが、これも、記事で述べたように、「物質的なもの」と「霊的なもの」の対立という時代的なものを反映する面があり、必ずしも、今後も普遍的に有効というわけではありません。
「物質的なもの」と「霊的なもの」が融合して行く、今後の状況に照らすと、先の「波動」や「振動数」、「次元」など、統一的な捉え方の方が、適している面もあるので、今後、私も、そのような表現を使って行く可能性はあります。
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