宇宙人と地球人の「ハイブリッド」を作り出して、融合させる、「融合プロジェクト」などというのは、いかにも衝撃的に聞こえるものでしょう。
しかし、大分前から、散発的には、宇宙人による誘拐(「アブダクション」)体験者が、退行催眠下で話す話として、持ち上がっていたものです。「宇宙人の子供を妊娠」または「産んだ」などとして、テレビでも、センセーショナルにとり上げられることがあります。また、いくつかのチャネリング情報でも、語られていました。
ところが、最近、アブダクション事例の著名な研究者、デイヴィッド・ジェイコブスの『ヒトが霊長類でなくなる日 』(竹書房 )という本が出て、最近の事例が総合的にまとめられ、「融合プロジェクト」の全容をかなり詳しく浮かび上がらせています。
多くのアブダクション体験者を退行催眠にかけて、持ち上がった話や、自ら体験を思い出して語った人の話をまとめたものですが、かなり具体的で詳細な内容で、全体に共通性や一貫性があり、とても「作り話」などとは言えないものです。何らかの、物理的痕跡が残っている場合もあります。
アブダクション事例だけでなく、宇宙人関連の情報を総合的に判断すると、確かに、いく種かの宇宙人の間で、地球人との「ハイブリッド計画」、さらには「融合プロジェクト」が進められていることは、間違いないと思われます。
アブダクション体験者(「アブダクティ)」が語る内容というのは、おおまかにいうと、次のようなものです。
アブダクティは、気がつくとUFOの中の実験台のようなところに寝かされ、宇宙人によって、精子や卵子を採取される。あるいは、単純に性交をされる場合もある。女性の場合、改めて、子宮に「ハイブリッド胚」を挿入され、一定期間後に胎児を取り出される。その後も何度か誘拐され、その胎児を育てるために何らかの役割をさせられる。さらに、成長したハイブリッドが地球人として暮らすために、さまざまな指導をさせられる場合もある。
アブダクティは、こういった出来事の記憶を消される場合が多いですが、何らかのきっかけで思い出したり、退行催眠によって、記憶をよみがえらせることになるのです。
誘拐する「宇宙人」というのは、いわゆる、「グレイタイプ」が多いですが、爬虫類的なレプティリアン、人間とそっくりのヒューマノイドなど、いろいろあります。
また、UFO内では、グレイダイプと似たものや、人間に似たものなど、さまざまなタイプの、また胎児から、大きく成長したものなど、さまざまな段階の「ハイブリッド」を見ています。
本では、この「宇宙人」については、次のようにまとめられています。
人間を誘拐する者たちのほとんどは、UFO内に暮らしている。そのいずれもがホモ・サピエンスと肉体的には似通っているが、その一方では、想像もできないほど強力な顕著に異なる知的能力を有している。彼らは精神感応力(テレパシー)で意思伝達を行う。「神経連動」によって、誘拐者は、恐怖、憎悪、愛情、性的反応といった多岐にわたる感情を引き出すことができる。
アプダクティのほとんどは、誘拐されるときにはほぼ必ずと言っていいほど、何らかの形で神経連動の影響を受けている。同様に重要な点として、すべてのエイリアンは限られた距離からなら、神経連動なしに人間の思考や行動を操ることもできる。数センチ先から、あるいは額と額をつけながらアプダクティの目をじっとみつめて視神経を固定し、脳内のさまざまな神経部位を刺激することで、人は彼らの意のままにものを見て、考え、行動することになる。このたぐいまれなエイリアンの神経的、テレパシー的能力こそが、人類と彼らを区別する最も重要な要素である。
「神経連動」というのは、近距離で、直接意思により神経を操作することとは別に述べられているので、おそらく、何らかの技術と連動してなされる能力ということなのでしょう。このような「能力」ないし「技術」は、前回の記事でみたような、「ガスライティング」との関連でも重要なものです。
但し、宇宙人は、アブダクティの思考のすべてを読み取れるわけではないこと。アブダクティも、彼らの裏をかくような思考や行動をすることが、ときに可能なことは、指摘されています。つまり、限界はあるということです。
このようにして、作り出された「ハイブリッド」の段階には、先にもみたように、様々なものがあり、初期タイプ、中期タイプ、後期タイプと進むにしたがって、人間と似たものになります。
その最終段階とされる、「ヒューブリッド」について、本では、次のように述べられています。
ヒューブリッド(融合種)は、人類ハイブリッド化計画の最終到達点である。彼らは神経学的な側面を除き、あらゆる点で人間と区別できない。口頭で話したりテレパシーを使ったりして、人間の神経をコントロールできる。彼らの主要な役割はひとつ―それと悟られずに地球で暮らし、社会にうまくなじむことだ。アブダクション計画において、この目標は最後から2番目に重要である。ヒューブリッドは地球生活の諸側面について学習したあとでさえ、人間の生活の複雑さについてことのほか認識が甘いままであり、アブダクティの多大な助けを必要とする。しかし、学習も早く、社会的な複雑さにすぐに適応する。
わたしは2種類のヒューブリッドを発見している。一人で暮らす「独立型ヒューブリッド」と、アパートメントを2,3人のヒューブリッドとシェアして暮らす集団型ヒューブリッドである。独立型ヒューブリッドが受け持つのは、彼らに人間社会の複雑さを数か月、ときには数年かけて教えるアブダクティである。
……初めのうちはあらゆるヒューブリッドが複雑な社会で生活していくのを助けてくれるアブダクティに依存しているが、社会化するにつれて助力を必要としなくなる。
このように、「ヒューブリッド」も、宇宙人の能力を受け継いで、テレパシー能力や思考、感情を操作する能力をもつようです。しかし、その能力にも限界があることが、次のように述べられています。
平常時のヒューブリッドはひとりの人間しかコントロールできずに、神経的な力の弱いヒューブリッドが一度に複数の人間をコントロールするのは難しいようだ。従って、ヒューブリッドが人間の集団に脅かされるときは、極めて脆弱である。逆に言うと、彼らは結束することにより、その脆弱さが軽減されることを知ってしまった。彼らは神経的なエネルギー資源を集約することで、手に負えない人間をより完璧にコントロールできるのだ。
このようにして、「ヒューブリッド」が、既に人間世界に送り込まれている、というのは、やはり衝撃的であり、信じ難い面もあります。テレパシー能力や思考、感情を操作する能力を受け継いでいるのも、脅威といえば脅威です。
しかし、次回述べるつもりですが、私も、ヒューブリッドに限らず、宇宙人や捕食者のような霊的存在であっても、確かに強力である一方で、そこに「脆弱性」のようなものは、常に感じます。言い換えれば、人間に対して、特にその「暴力性」に対する、かなり根源的な「恐怖」をもっているようだということです。それは、おそらく、我々が、馬や牛などの家畜動物に対してもつものと似ていて、普段従順のようでも、本気で反乱されたら敵わないといったものと思われます。
また、そのような人間に対する恐怖や、距離感のようなものは、まなじっかテレパシー能力や操作能力があるために、増長されているのだと思われます。
先の文では、ヒューブリッドは、人間生活の複雑さになじめずに苦労するが、いずれ適応して、なじんでいくと述べられていました。しかし、それは、言えるとしても、後にみるように、一部の「優秀な者」のみなのであって、多くは、とてもそのように人間世界に入り込めるものではないと思わざるを得ません。また、本でも、彼らの、人間世界になじめない苦労の様子が、ちょうど「自閉症」の人の苦労と似たようなものとして、多くとりあげられています。
私は、とても、これらの存在が、容易に人間世界に入り込めるとは思えないのです。その意味では、「融合計画」をそれほどおそれる必要はないということです。
とはいっても、多くの人は、人間を誘拐して、一方的に、このような計画を実行するなどは、我々としては、とても受け入れ難く、許せないと思うでしょう。実際、ジェイコブスも、この計画の全体を、「邪悪な宇宙人による地球乗っ取り計画」そのものとして捉えています。
徐々に、宇宙人と地球人のハイブリッドを人間の世界に入り込ませ、融合させて行き、最終的には、地球そのものを乗っ取ることを目的としているということです。先に、ヒューブリッドを人間社会になじませるのが、「最後から2番目の目標」とされていましたが、最終的な目標は、このような「地球全体の乗っ取り」ということだからです。
目的については、後にみるように、様々なものがあり得るでしょうが、このように、ネガティブな宇宙人による、「邪悪」な意図による「融合プロジェクト」というのは、確かにあるようです。
ところが、一方、「チャネリング」系統の情報でよくいわれるのは、「アブダクション」や、「ハイブリッド」の形成というのは、実は、宇宙的には、太古の昔から、普遍的にある出来事であって、対象である地球人も、魂のレベルでは合意している事項であるということです。
たとえば、私自身、初めに、チャネリング情報というものに、みるべき価値があることを認め、自分の一連の体験を顧みるときにも、大きく参照となった、ジーナ・レイク(のチャネルする存在)は、次のように言っています。(『アセンションへの道』ナチュラルスピリット)
混血の育成は、交配に関るETの種族を救うためでもなければ、人類を種族として改良したり救ったりすることが目的なのではありません。この手の交配は広大無辺な宇宙全体で普遍的に行われていることであり、例をあげれば地球の農業の交配と何ら変わるところがありません。
遺伝子工学は、単に種の学習と進化の一端を担うものであり、それがみじめな失敗に終わる場合もあれば、偉大な発達につながることもあります。遺伝子工学の関係者たちが生命の遺伝子を操作する行為を非倫理的なこととみなさない一方、遺伝子操作という分野へのとり組み方や、研究の成果の利用法によっては、遺伝子操作は非倫理的な行為になると言わざるを得ません。あらゆる種族の科学者というものは好奇心に満ち、探求心にあふれ、学び、発見し、彼らはそれを実験という行為を通じて表現します。彼らはそのような実験を通じて重要な教訓を学び、知識や知恵を発達させていくのです。
遺伝子操作によって作り出された混血の者は、地球からどこか別の場所に移動させられている場合がほとんどで、地球に残されているのはほんの少数に過ぎません。ですが、この少数の混血の者たちは、地球の大転換に関して大いなる責任を担うことになるでしょう。
変に、地球人にとっての利益を強調したり、自分らの行為を正当化せずに、客観的に、実験的な意味合いであることと、進化上の必然であることを示すのみであるのが、むしろ真実味を感じさせます。
現在、この「ハイブリッド」計画を主に進めているのは、ゼータ星人(いわゆるグレイタイプの宇宙人ですが、実際には、この中のネガティブなタイプが「グレイ」と称されているようです)とされています。彼らとしては、彼らの進化の方向として、感情を排除するということがあり、それが彼らの更なる進化を行き詰まらせたので、地球人の感情的要素を取り入れて、改善するということ。地球人にとっても、ゼータの様々な能力を取り入れることは、進化的に意味があることで、それに魂のレベルで同意する者に、このような計画が実行されているということです。
実は、チャネリングの走りとして有名な、エササニ星人のバシャールも、このようにして形成された「ハイブリッド」というのです。エササニ星自体が、地球人とゼータ星人のハイブリッドによる惑星ということです。といっても、現在の地球の時間からすれば、一つの「未来」であり、可能性としての「パラレルワールド」ということになります。
本にまとめられている体験談も、このゼータ星人によるものが多いようです。ジェイコブスは、全体を邪悪な意図によるものとみているのですが、これには、どうも、邪悪なものとそうでないものが、一緒にされ、混在されているように思われるのです。
私も、このような、ハイブリッド計画というものは、にわかには、受け入れ難く、本当に、彼らの言うとおりに、そのままに受け取る気にはなりません。しかし、宇宙人と地球人とが接触する限り、このような「融合」は、起こり得ることと思わざるを得ません。地球上でも、文明と文明が接触して交われば、必然的に、融合ということが起こって来ました。「日本人」というのも、「縄文人」と「弥生人」のハイブリッドということになります。
それ以前に、そもそも、記事『「プレアデス+」と「創造神」「捕食者」 』(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-d8e8.html)などでみたように、人間自体が、宇宙人と地球上の類人猿の「ハイブリッド」として創造されたということもあります。もともと、人類が誕生するときに、宇宙人が存在したなら、そのようなことが行われていないとみる方が、無理なのです。そうでなくとも、生命の進化説として、細胞と細胞の「共生説」というのもあります。実際、生命の多様さとは、「ハイブリッド」ということを抜きにしては、考えられないものでしょう。
だから、ハイブリッド計画や融合計画自体が、「邪悪」なものとは、言えないと思います。ただし、事実上、文明と文明が接触し、このような計画が実行されるとき、優位にある方が主導権を握って行われるし、我々としては、いろいろと不利な立場におかれることも、必然と言わなくてはならないでしょう。
我々には、これらの存在との接触自体に、未知の恐怖がつきまとうし、どうしても、これまでの地球上でのあり方を否定され、侵害されているような思いがつきまといます。実際、アブダクション体験者の語りにも、それは反映されています。
ジェイコブスが、計画の全体を邪悪な意図によるものと解するのも、十分の理由があると思います。しかし、やはり、全体として、はっきりと邪悪な意図に出たものと、そうでないものとは、区別する必要があると思います。
実際、ジーナレイクも、ネガティブな宇宙人による、アブダクションやハイブリッド計画もあることが、次のように述べられています。
ネガティブなETによる誘拐は、被誘拐者との魂の合意なしに一方的に行われます。ですが、彼らによる誘拐も被誘拐者の成長に役立つことから、被誘拐者の魂はすくなくとも彼らによる誘拐を黙許しているのです。
「魂の合意」ということ自体、彼らの側の一方的な捉え方によるともいえ、本当だとしても、微妙な問題をはらみます。しかし、「邪悪」かどうかの一つの基準として、この「合意」ということが大きく関るべきなのは、少なくとも納得できることです。
「被誘拐者の魂自体が誘拐を黙許している」という言い方も、微妙ですが、これは、言い換えれば、それ故に、彼ら自体も、ネガティブな存在による誘拐を「黙認」しているということです。
これは、人間でも同じですが、一つの難しい問題として、「自由意思」を尊重するということがあります。他の種族の自由意思が尊重される限り、それが「邪悪」と判断される場合でも、極力、直接的な実力行使による阻止は控えられるべきことになるでしょう。もちろん、一切のルールを排すのでは、混沌とするだけだし、ルールが守られるためには、一定の罰則や実力による阻止も必要になることはあるでしょう。
しかし、この「アブダクション」と「ハイブリッド」計画には、地球人の成長に役立つ、教訓的な意味もあるので、あえて阻止はされていないということです。ただし、同時に、後にみるように、ネガティブな存在のこのような計画が、まともに機能するとは思われてもいない、ということもあるのだと思います。
実は、このようにして、他の存在によって、あえて阻止されていないということは、前回みた「集団ストーカー」戦略についても、言えるはずのことです。が、これについては、次回にみたいと思います。
このように、融合計画については、全体として進化の必然であるとしても、その中には、ネガティブな存在によるものがあるということは、確かのようです。
ネガティブな存在の計画は、おそらく、彼らの存在自体の、生き残り計画でもあり、あるいは、彼らも、他の存在による全体としての融合計画を知っているでしょうから、それを阻止したい、彼らの都合のよいものに変えたい、という思いもあるのでしょう。
そして、最終的には、「乗っ取り」を意図しているということも確かにあるのでしょう。しかし、既に何度か述べたように、それが、可能とはとても思われません。
彼らが、人間の世界に入り込むのが、いかに大変かは、アブダクティの語りからも、よく伝わって来ます。先に、「いずれ適応する」と述べられていましたが、これは、ネガティブな存在ではない方のハイブリッドと思われ、しかも、その中でも一部の「優秀」な者について言えることのようです。
私自身、次回みるように、そのようなハイブリッドかもしれないものと出会っていますが、やはり、普通に人間世界に適応できるというようなものではないと思われます。まして、彼らが、徐々に人間に取って代わるなどということは、考え難いことです。
但し、一つ、もし、記事『身近に入り込んでいる「宇宙人の技術」』(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-7e52.html)でみたような、「人間のクローン化」ということが、押し進められていくなら、それは実質上、このようなハイブリッドと変わらない地球人を、多く輩出することになります。そうすると、全体として、人間がハイブリッドに融合して行く地盤ができるということは考えられます。恐らく、彼らとしては、その両者を、狙っているのでしょう。
前回、あくまで「可能性」であり、今後の「展望」といいましたが、このように、わずかではあっても、既に、地球に、地球人として入り込んでいるネガティブな存在との「ハイブリッド」は、いるのかもしれません。
しかし、そのような存在が、とりあえず、人間に向けて、できそうなことと言ったら、これしかありません。それは、前回みたような、「集団ストーカー」戦略にいう「ガスライティング」ということです。
しかし、それについては、次回述べます。
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