「ポケモンGO」とスマホ依存
「ポケモンGO」が日本でも販売されて、社会現象になっているようだが、実際いたる所で、スマホ片手にポケモンを探している人を見かける。さまざまな危険、たとえば、事故やトラブルの増加、スマホを通しての情報漏れや情報収集、不審者や犯罪者との錯誤やそのカモフラージュなど、も取り沙汰されている。それぞれ、もっともなことだと思う。
しかし、私は、最も危惧されるのは、スマホ依存の強化、拡大だと思う。
私は、もっていないので、よくは知らないが、最近は、スマホもいろいろな使い道がある意味頭打ちになり、全体として依存度も減少し、飽きられかかっていたところと思われる。そんな中、「スマホの危機」を救い、新たに依存者を拡大すべく、(最終?)兵器として投入されたのが、「ポケモンGO」なる最新技術のバーチャルゲームなのだ。
ただし、「ポケモン」というコンセプト自体は、記事『日本の憑きもの』(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-6390.html)でも、ちょっと触れたように、狩猟民的なシャーマニズムをモチーフにしたもので、現代の若者に、絶大な人気があること自体は頷けるものである。中国でも、「都市精霊GO」という、お得意のパクリものが出たらしいが、この「都市精霊」という言い方は、実は「ポケモン」の実質を端的に言い表わしている。
「ポケモン」は、まさに「都市」に住む「精霊」なのであり、「自然」から切り離されて、都市化した社会の中で、かつての「生きた自然」を象徴的に体現し、疑似的に体験させてくれる、貴重な存在なのだ。それは、「失われた」もの、しかし、もしかしたら、今も何らかの形で身近に潜んでいるかもしれないものを、郷愁と予感をもって、照らし出しているのである。
実は私も、初めゲームとしてポケモンか出たときに、甥たちが一生懸命やっていたのにつき合って(?)、やっていた。まだ、あまり攻略本も出ていなかった頃に、クリアしているし、ポケモンも151種類全部集めている(「ミュー」は「コイキング」からの裏技ゲットだが)。しかも、暇なことには、(対戦上必要があったのだが)、100レベルまで育てたポケモンもいる。
本当に面白いし、よくできていて、ハマるのもよく分かる。
しかし、だからこそ、これをスマホと結びつけたら、「スマホ依存」のための最強の武器となるのだ。
「スマホ」をもって、ポケモンを探しに外に出ることは、「ひきこもり」対策にもなる、などということも言われるようだが、その者が触れているのは、外の世界などではなく、ひきこもっているときと同じ、相変わらずの、「バーチャルな世界」、それも、スマホと結びついて、より強化された世界である。
記事『身近に入り込んでいる「宇宙人の技術」(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-7e52.html)でみたように、スマホやケータイ、インターネットなどの情報機器は、「宇宙人」が、彼らの支配領域に、人々の意識をつなぎとめるための、強力な武器と化している。それは、霊的な方面からの、影響力や憑依を拡大する手立てともなっている。
「スマホ依存」が拡大することは、もちろん、現体制にとっても、人々の思考の停止や弱体化など、大きな利益である。しかし、さらに大きな利益を受けるのは、その背後で実質的に操っている、「宇宙人」たちなのである。
若者たちは、「ポケモン」を育てているつもりで、実際には、「ポケモン」(邪悪な「宇宙人」ないし「自然霊」)によって、「育てられている」としか言いようがない。
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