「多動」の3つの型
記事『跳びはねる思考』(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-f1d4.html)のコメント欄で、ギャグを交えながらだが、「多動」について、まとまった形で、3つの型を示していたので、まずはそれを掲げる。
ふなっしー;ちょっと横やりするなし。
ふなっしーも、「多動」とか「跳びはねる」とか言われるけど…、妖精仲間には、多いなしよ。病気と言われるのは、<芯外>なし。江頭 2:50 「おーい。「多動」といえば、俺を忘れるんじゃないよー」
ふなっしー 「彼は、どっちかといえば「妖怪ウォッチ」の方だしな。
一緒にしてほしくないなし。」江頭 2:50 「むむ。そんなこと言うから、出しちゃうんだろー」
多動ショー 披露つまらないギャグを披露してしまいましたが…。
まあ、「多動」にも、「ふなっしー型」と「江頭型」があるという風に受け止めることもできるのではないかと思います。「ふなっしー型(妖精型)」=自然な躍動、興奮の発露
「江頭型(妖怪型)」=反発、不満、うっ屈の表現えがっしー汁 ブシャー!
「多動」については、上の二つのほかに、もう一つの型をとりあげなければなりません。
それは、特定の誰かで言い表すことはできませんが、「神経毒反応型(人為型)」=自然にでも、反発やうっ屈によってでもなく、人為的な神経毒の(蓄積)作用により、興奮状態、混乱状態にさらされるもの。
大量生産を可能にした高度経済成長期以後、「多動」が飛躍的に増えているのだとすれば、この型のものが増えているという可能性が高いですね。
つまり、3つの型とは、
「ふなっしー型(妖精型)」=自然な躍動、興奮の発露
「江頭型(妖怪型)」=反発、不満、うっ屈の表現
「神経毒反応型(人為型)」=自然にでも、反発やうっ屈によってでもなく、人為的な神経毒の(蓄積)作用により、興奮状態、混乱状態にさらされるもの。
ということになる。
「ふなっしー型(妖精型)」=「先天(陽性)型」
「江頭型(妖怪型)」=「後天(陰性)型」
「神経毒反応型(人為型)」=「環境撹乱型」
ともいえる。
まず言えるのは、子どもは、「多動」であるのが当たり前であり、本来、「ふなっしー型(妖精型)」=「先天陽性型」である、ということである。むしろ、子どもが、初めから、静かで大人しいとしたら、その方が問題だということである。一昔前、泣きもせず、じっと物をみつめている、「サイレント・ベイビー」ということが言われたが、こちらの方が、あとあと問題のはずなのである。
あるいは、大人や大人文化に対して、反発心に芽生えたような子どもなら、「江頭型(妖怪型)」=「後天(陰性)型」であっても、おかしくない。そのような反発心は、子どもとしては、まったく自然なことである。
そもそも、「多動」を病的なものとして問題とするのは、「大人」の都合でしかないことを顧みる必要がある。
しかし、にも拘わらず、そのようなことを差し引いても、現代では、あまりに、状況に関わりなく、みるからに「異常」と言わざるを得ない「多動」というものが、増えていることは、確かなことなのかもしれない。
あるいは、現代の管理社会においても、生まれた頃の「ふなっしー型(妖精型)」=「先天陽性型」を、長く維持しづつける「つわもの」の子ども、さらには、「本物」の、いわば、生粋の「妖精」(または「宇宙人」)が、人間として生まれることも、増えているのかもしれない。
しかし、現代という状況において、「多動」が増えているとすれば、それは、「江頭型(妖怪型)」=「後天(陰性)型」か、「神経毒反応型(人為型)」=「環境撹乱型」が増えているということなのだと思う。
「江頭型(妖怪型)」=反発、不満、うっ屈の表現としたが、これには、「虐待」による影響も含まれる。積極的虐待もそうだが、ネグレクトなどを含めた、「消極的」な虐待は、相当増えていると思われるから、その「反動」として、「多動」のようなことが、子どもの間で広く起こっても、何ら不思議ではない。(ある意味、子どもの「集合的」な「反発」表現。)
さらに、「神経毒反応型(人為型)」=自然にでも、反発やうっ屈によってでもなく、人為的な神経毒の(蓄積)作用により、興奮状態、混乱状態にさらされるもの。は、ちょうど、私の生まれた当時の高度成長期から、「神経毒」たる物質が、大量に出回り始めたことを考えると、現代では、その蓄積効果は、相当高まっており、「多動」のような撹乱状態が、その「反応」として生じる子どもが増えたとしても、何ら不思議ではない。
「神経毒」と言ったが、これには、明らかに、神経ネットワークの形成を阻害する化学物質だけでなく、広く、向精神作用をもたらす物質を含めてよい。各種添加物から、ワクチン、農薬その他の薬品、石油精製製品、砂糖などである。さらには、「物質」だけでなく、電磁波や音などの、神経的なストレスをもたらす環境効果も、無視できない。
もっとも、これらの3つの型は、モデル的なもので、さらに他の型もあり得るし、それぞれの型は、互いに重なり合って作用し得る。特に、「虐待」や「神経毒」は、加算的、相乗効果的に、「多動」を増やす理由となっていると思われるのである。
ところで、私は記事で、「魂」のあり方と絡めて、「自閉」と「多動」について、次のように述べていた。
「魂が、抜け出ているというときには、体は硬直し、周りの呼びかけにも反応がなく、まさに「自閉」そのものの状態として、周りには映る。それに対して、魂が、肉体の中で駆け巡っているときには、じっとしていられず、落ち着かない、「多動」の状態として、周りには映るのだと思う。」
つまり、「自閉」と「多動」とは、互いに大いに関連し、共存し得るものである。だから、「自閉」ということについても、ここで述べた3つの型のモデルは、基本的に当てはまるものと思う。
次回は、「自閉」について、この3つの型と関連させつつ、「原因」と言うべきものを、いくつかあぶり出してみたい。
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