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2014年10月 3日 (金)

「恐怖心」が引き寄せる現象

前回の記事のコメントで、「集団ストーカー」などの観念を信じ込んで、「恐怖心」を膨らませることは、その恐怖心自体が、信じたことに沿うような現象を引き寄せてしまうので、怖いことだと述べた。これまでも、「恐怖心」がさまざまな現象を呼び寄せることについては、何度か述べて来た。それは、「統合失調状況」においては、特に顕著で、知覚世界そのものの変容をもたらし、未知の現象を様々に顕現させる。さらに「捕食者」のような存在との絡みにより、止めなく「地獄」のような世界を展開させることになる。

ここで、改めて、この「恐怖心が引き寄せる現象」というのは、具体的にどういうものなのか、いくつかのパターンに分けて、まとめてみたい。

1  「幽霊の正体見たり枯尾花」という句があるとおり、恐怖心をもって、何かを恐れていると、そうでないものも、その恐れているものに見えてしまうということが起こる。これは、次の2のように、知覚そのものが、変容して、そういうものを見てしまうということではなく、本来、違うものなのだが、それを、そうであるように、錯覚してしまうということである。実際には、灰色の普通のセダンの車を、いかにも、秘密の組織の匂いのする、黒塗りの、リムジンのような車と見間違えたり、誰かと出会うことを恐れていると、ちょっと似たような人は、その人に見えてしまうなどのことである。(この場合、本当にその本人と出会ってしまうのは、5の共時性の問題となる。)

また、恐怖心をもっていると、視野狭窄になり、多くのものの中から、その恐怖心に沿うようなものばかりを、知覚として、拾い上げてしまうということも、これに含ませていいだろう。たとえば、前回の「集団ストーカー」なども、実際には、全然「タイミング」がよくない人の横切りや、「カルト」的でないナンバーの車が、多くあるのに、それらには目が行かず、自分が恐怖心をもってこだわっているようなものばかり、知覚として拾ってしまい、それが偶然ではないと感じてしまうということがある。

統合失調状況でも、まだ深く、状況に入り込んでいないような初期の段階で、このようなことが起こりやすい。そして、それが、ますます恐怖を助長し、深く状況に入って行くことを、促してしまうのである。

2  強烈な恐怖心が継続するようになると、意識状態に変容を来たし、見るものや、聞くものの、つまり知覚そのものに、変容を来たすようになる。幻覚剤などでも、意識の変容により、さまざまな幻覚世界を見るようになるが、同じことが、統合失調状況に深く入っていくと起こるのである。これらの幻覚世界は、自分自身の、内心にある感情や信念が投影されて出て来ることも多い。つまり、恐怖心をもって恐れていることが、実際に、知覚として、リアルな形で、出て来てしまうということが起こる。単なる、錯覚ではなく、実際に、一つの知覚として出てくるということである。

意識の変容した状態が続くと、日常性から離れて、霊的世界との境界である、「霊界の境域」へと入り込ませることにもなる。「霊界の境域」では、このような、内心の投影物そのものが、ひとつの実体として、存在するようになる。(「想念形態」や「エレメンタル」と呼ばれる)だから、それは、物質そのものではないものの、リアルな存在物と言っていいものである。決して、「誤った知覚」としての、単純な幻覚などではない。

統合失調状況では、このようなリアルな幻覚を元にして、妄想が生じる。ところが、この妄想を、強い恐怖心とともに確信していると、さらに、その妄想に沿うような、知覚つまり、幻覚を生じるのである。たとえば、特定の誰かに迫害されているという迫害妄想では、その誰かが、実際に自分を攻撃して来るような声を聞いたりする。

この、幻覚から妄想、妄想から幻覚という相乗効果により、それらは止めなく発展して、容易には、抜け出せない「幻覚-妄想世界」を作り出す

3  「恐怖心」は、さらに、捕食者的精霊や捕食者などの存在を自分の周りに呼び寄せる。恐怖心は、彼らの「餌」のようなものだからである。人が二酸化酸素を発していると、それに引き寄せられて、蚊が寄って来るようなものである。蚊に囲まれれば、ブンブンとうるさく、不快だが、同じように、このような存在に取り囲まれるだけでも、違和感や圧迫感を感じ、何か、未知のものにつきまとわれ、監視されているような感覚を生じる。そして、恐怖は助長され、ますます迫害妄想的な発想をするようになる。

4  捕食者的精霊や捕食者などの存在は、実際に、人の内心を読み、それにつけ込むような、効果的な形で、様々に攻撃をしかけてくる。また、内心の恐怖に沿うような、様々な幻覚的な知覚を生み出すことができる。つまり、2のような知覚の変容を、さらに効果的に演出できるし、5の共時性のような現象も、演出できる。

それにより、恐怖心はさらに止めなく拡大していき、相乗効果で、それらの存在は、ますます活気づく。もはや、その恐怖心は、未知のものに対するというより、ほとんどホラー的なものにまで拡大される。ここに至って、一種の「地獄世界」が、現出される。

5  強い恐怖心とともに、ある信念を持っていると、外界の物理的な現象そのものにも、「共時性」を引き起こし、関連するような出来事を、引き寄せることが起こる。1でみたように、それは、単なる偶然に過ぎないものを、意味ある関連として、錯覚している可能性もある。が、実際に、内面世界と物理世界は、共時的に結びついているので、単なる偶然を超えて、そのような現象を引き寄せる可能性はあるのである。これは、物理的外界に生じている現象だけに、内心の問題では済まされないし、外界そのものに関わる、「妄想」のもとになりやすい、厄介なものである。

これは、恐怖心という感情の力は、いかに強いもので、「現象」を引き起こす原動力になるかということであるし、心の深い部分での、信念や思考は、いかに「現実」を作り出す力を秘めたものであるかということでもある。もちろん、逆に、ポジティブな思考が、ポジティブな現実を引き寄せるというのも、一つの真実ではある。しかし、そのような思考は、往々にして、ネガティブな発想と裏腹に結びついていることが多く、逆に、そのネガティブな側面を引き寄せることにもなる。

このように、「恐怖心」は、さまざまな現象を呼び寄せるものである。本来、恐怖の感情は、生物が、危険を察知し、自己を守るために、必要なものである。また、恐怖は、意識を覚醒させる力にもなり、もし恐怖という感情がなければ、恐らく人は、決して覚醒することはないだろうと思わせる。

しかし、恐怖が、過剰な形で発展していくとき、上にみたような現象を呼び寄て、真に「恐るべき」世界を現出させ、そこから抜け出せなくさせる。実は、恐怖という感情こそ、真に「恐怖すべき」ものであるかのようである。

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