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2014年7月22日 (火)

「捕食者」にとっての「医療システム」

前回、「そこには、実際に、引きずり込んだ者を食らう「蟻」が存在していて、それが肥えることによって、巣をますます拡大していく」と述べた。この「」が何を意味するかは、このブログを読んでいる人にとっては、すぐさま分かることだろう。

一応、言っておくと、それは、人間レベルでいえば、「精神医療」や「製薬会社」の最上層部、さらに「支配層」ということになるし、人間を越えたレベルでは、「捕食者」的存在ということになる。

ただし、「捕食者」的存在からみた場合、この「精神医療」のシステムは、決して好ましいものではないと思う。それは、大量生産を可能にし、食料の備蓄を可能にする、優れたシステムであるには違いない。しかし、これらの「食料」は、人間でいえば、ブロイラーの鶏と同様で、質のいいものとはとても言えないし、ホルモン剤や各種化学物質のふんだんに混入された、「危険」なものでもある。彼らの、「こんなの、とても食えないではないか」という、文句の声が聞こえてきそうである。

むしろ、彼らにとっては、「精神医療」のシステムに乗せられていない、社会の中の生身の「病む者」(葛藤する者)の方が、よほど食指をそそる「食料」のはずである。それは、人間でいえば、地鶏に相当し、化学物質(精神薬)に侵されていない、自然で、噛みごたえのある、触感と味を提供する。だから、彼らは、そういう者こそを、求めもする。皮肉なことに、「精神医療」が言うのとは全く別の意味で、このシステムにかからないことは、確かに、より「危険」を囲い込むことになるのは事実なのだ。

しかし、このシステムが拡大すればするほど、彼らとしても、そのようなことは望み難くなる。質の悪い、薬品漬けのブロイラー鶏で、がまんするしかなくなるのだ。

そのように、彼らからしても、このシステムは、矛盾をはらんでいる。人間の「支配層」にとって、このシステムが拡大し過ぎれば、人間の利用価値が全体としてがた落ちしてしまうのと同じである。しかし、彼らもまた、人間の「支配層」と同様に、人間たちへの支配と管理を徹底し、合理化するなら、このシステムが必要なことが分かっている。あるいは、そうしない限り、彼らの人間に君臨する立場は、いずれ覆えされるのではないかという、恐れを抱いている。彼らも、一旦、このシステムへと依存したなら、それはそう簡単には、手放せないのだ。

全体として、人間の陥ってる状況と、彼らの陥っている状況とは、ある意味併行して存在している。彼らもまた、矛盾を抜け出せない、閉塞状況にあるのであって、決して、人間の支配の上に安泰しているのではない。

今、人間の「食」が、様々顧みられているが、同様に、彼らもまた、「食」を顧みざるを得ない状況なのである。そのような状況にあっては、「人間が変わる」ということは、ただ単純に、人間だけが一方的に「変わる」ということではあり得ない。同時に、彼らも巻き込んだうえで、「彼らも変わる」ということでしか、この状況を乗り越えることは、できないのではないかと思う。

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コメント

ティエム様、幾層にも並行しつつ動いていく壮大な厚みを、意識と時の厚みを思いながら興味深く何度も読ませて頂きました。

「彼らをも巻き込んで」のくだりに、今この時代に人に生まれた意味を突きつけられるようです。

すでに地球の自然界はいたく汚され、人類は化学物質まみれであり、霊界にも及んでいることでしょう。

その原因を突き詰めるとき、自らを罪なき者とする錯覚は許されないと自戒します。

巻き込まれ、巻き込み、巻き込まれゆく、しかし、眼だけは開いていかねばなりません。

まがいもの精製販売者の方々も、捕食者の方々も、ひたひたと迫る何かのピークを予期せずにはいないでしょう。霊界その他も含めてだれ一人として、迫り来る時代の厚みから逃れることはできないように思います。

みるくゆがふさんありがとうございます。

記事「日月神示の言葉」(http://tiem.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-6f3c.html)にも書きましたが、「日月神示」でいえば、「悪をも抱き参らせる」形での「立て替え・立て直し」ということになるのでしようね。

何しろ、人間の都合による小手先の「変化」では、本当には何も変わりようがないと思います。

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