「次元降下」して地球に生きる「金星人」
「宇宙人」と言えば、ゼータ、シリウス、プレアデス、オリオンなどの太陽系外の惑星の住人であることが、当然の前提のようになっているのが普通だろう。私自身、ずっと、そう考えて来たが、最近改めて、太陽系内の「宇宙人」も見直す必要がある、と思うようになった。
それは、オムネク・オネクというアメリカ在住の、自称「金星人」の著書、『私はアセンションした惑星から来た』(ヒカルランド)を読んでからである。
オムネクは、「金星人」であることを自称し、家族や周りの者にもそれを公言して生活し、また家族ともども、テレビに出演したり、インタビューに応じて、世間一般にも、公然とそのことを暴露している。(Youtube動画 https://www.youtube.com/watch?v=6XFdnUOMqMA 参照)
ただ、「金星人」と言っても、金星の住人ないしその居住環境は、(他の太陽系内の惑星もそうだが)ある時期から「次元上昇」して、「アストラル化」しており、物質的形態でなくなっている、ということである。ところが、このオムネクは、あえて、「次元降下」して、物質的形態となって、地球のある人物と入れ代わるように、地球人として生まれて来たというのである。それは、「魂」だけが入れ代わる、いわゆる「ウォークイン」でもなく、もちろん、単に、魂が、地球人として「転生」して来たのでもない。
それは、金星人としての自覚と記憶、経験を身につけたままの「次元降下」であり、いわば、丸ごとの「地球人化」(物質化)である。しかも、一旦、「次元降下」した以上、もはや地球でいう「死」のプロセスを経ない限り、もとの「金星人」には戻れないのだという。
このようなことをするに至った理由は、一つは、彼女自身の「カルマの清算」のためであり、もう一つは、地球人に対する「教化」のためである。後にもみるが、「次元上昇」して「アストラル化」したと言っても、完璧になったわけでも、「魂」として完結したわけでもなく、本当に、輪廻を越えるには、カルマの清算をする必要があり、そのためには、地球のような「物質」的形態へと一旦は戻らなければならないらしい。
そして、それは同時に、現在地球が、金星もかつては通って来たような、破滅的な危機にあって、次元上昇する必要に迫られているので、地球人に対する「教化」の機会として、利用されたことでもあるという。
オムネクは、今まで地球で過ごすことで、レイプなどを含む、かなり強烈な試練を多く受けており、そのようなことを通して、地球人というものを、肌で理解する機会を多くもったという。もともとの金星人としての意識と、そのような地球人としての経験(過去にも地球人として転生したことがある)を踏まえて、より地球の現状に見合った、効果的な、「教化」をしようというのである。
但し、言っていることの内容自体は、たとえば、ジーナ・レイクやバーバーラ・シャーマニックなどの「チャネリング」ものと、そう変わるわけではない。要は、地球人が、宇宙全体の中で、いかに「遅れた」状態にあり、現在、破滅の危機にあるので、いかに変わらなければならないか、ということを説くものである。しかし、それは、自然、親しみやすいものになっているし、高みから、降ろされたものという感じがない。また、実際の「次元上昇」がどういうものなのかということが、金星人の生活ということを通して、具体的に述べられているのも貴重である。
「チャネリング」というものは、その主体とされる宇宙存在の方も、それを翻訳、伝達する地球人の方も、ある意味で、互いに責任をなすりつける余地のある、無責任なものである。しかし、このような、「地球人化」を通して、オムネク本人が、自分の責任で述べる内容には、少なくとも、言い逃れのできない、本気度が、込められている。彼女自身も、「チャネリング」には警戒するように言い、私は、死んでから、「チャネリング」を通して述べるようなことは絶対しない、と公言している。
私自身は、金星人の生活を通して語られる、「次元上昇」ということも、もちろん現在の地球から見れば、闘いや苦悩のほとんどない「ユートピア」のようなものだが、オムネク自身も言うように、完璧なものではなく、むしろ、「退屈」ということを、非常に恐れているのがよく伝わる。アストラル世界では、「望み」は即適うので、むしろ、望みをすぐ実現しないよう、あえて迂遠なプロセスをとることが、多くなされるという。
苦悩のない形での、「退屈」というものは、「停滞」でもあり、「袋小路」のようなものでもある。それで、金星では、オムネクだけでなく、地球への転生とか、次元降下というのは、割とよくなされることのようである。(あのニコラ・テスラも、金星から転生した人物ということだ。)「カルマの清算」という目的が言われるが、結局は、「次元上昇」しても、非物質的な過程だけでは、本当の成長は完結せず、地球のような物質的な過程を改めて必要とする、ということを意味しているかのようである。
そういうわけで、私は、「チャネリング」ものや、オムネクの言うような、「次元上昇」(アセンション)ということには、あまり、積極的な意味を見出せないでいる。それは、死んでから、「霊界」や「神界」に行くことと、どれほどの違いがあるのかとも思う。但し、それは、何も、現在の物質的世界が永遠に続かなくてはならない、ということではない。それは、宇宙全体の流れからして、いずれ、通り越さなくてはならない、プロセスなのだろうとは思っている。
いずれにしても、太陽系内の「宇宙人」というのは、盲点をつかれたようで、私としては、かなり衝撃的なことだった。これまでにも、アダムスキーや、霊的レベルでは、スウェデンボルグなどが、太陽系の住人について語ってはいたが、あまり本気にとったことはなかった。
同時に、これまで、いわば「死の惑星」ということで、あまり興味を持てなかった、「太陽系」ないし「太陽系の惑星」、「月」などについても、改めて興味が喚起された。本来、「宇宙」といえば、我々にとって一番身近なのは、当然ながら、「太陽系」なのだが、それは、これまで、あまりに、「知られざるもの」(表面的にしか知られないもの、本当には興味をひかれないもの)であり過ぎたという気がする。(それも、NASAその他の国家的、または超国家的機関の情報操作によって、仕立てられていた面が強いわけだが。)
※7月6日 この記事を書いた時点では、忘れていたが、ダスカロスも、『太陽の秘儀』(193p~)で、太陽系の住人について語っているのだった。やはり、かつては地球と同様に物質的形態をもっていたが、現在は、物質的形態を超えているということで、オムネクの話とかなり通じる。また、火星の住人とは、テレパシーでよくコミュニケートしているということである。
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春の夕暮れはよく、一番星や宵の明星を眺めておりました。
誰しも、記憶には残らなくとも、表層意識になくとも、自然に内なる魂の求めるところに向かって歩いているような気がします。
まみれて、魂を置き忘れてしまうときもあって、でも魂は決して失われません。
再生転生も含め、缶コーヒーのおじさまみたいな方は意外と身近にいる、それが面白いし自然に感じます。実際にあらゆる分野で「飛び抜けた存在」「俗世間とは異なる、なにか超越した存在」と驚かせる人はおられます。
子供の頃TVで「ウルトラマンシリーズ」を見ているときも、どこか自分達は懐かしさを感じていたかも知れません。
文を読んでなるほどと思いました。惑星諸々を「只の死の星」と一刀のもとに切り捨てる現代科学に、巧妙に先入観を植え付けられた可能性を感じました。
ひょっとしたら、月には白いうさぎさんがいるかも知れません。目に見えるか見えないかだけで。昔の人はわかっていて、現代人が目が見えなくなってしまった。
地球に指導にいらしている方々が居られるなら、偉いなー有難いなあとは思いながらも、自分の不可思議をメディアなどで堂々と公表する人を眺めていると、なぜか私はうとうと眠くなってしまいます。その公表は本当のことかも知れないし、使命ゆえかも知れない、でもなんだか惜しまれます。
長い道のりでもかまわないです。何も公表しないで、普通の生活のなかから人々に地道に「良質な何か」を伝えて頂く方が、宇宙の本質に近い感じがします。
ティエム様のニュアンスとは微妙に異なるかも知れません。
人はどの方もみな、不可思議の宇宙を内に秘めた存在、慌てずともいつかはふるさとに還っていくのですから、自分の魂の正体や次元については、いずれ自分のわかるべき時に、わかって良い分だけをわかれば、それでいいのではないかと思っています。
現実世界の悩ましさ、苦しさをどこまで大事に出来るかも、私の今生の課題です。(いやはやカッコつけてもう、逃げ出したくはなるし、怠けてばっかでそーとーええ加減です)
いつかそのとき、独りの素の自分のうえに、ひそやかにひそやかに、誰もしらない謎解きの時間が舞い降りて、すべてを包んでくださることでしょう。……こわいようです。楽しみです。
投稿: みるくゆがふ | 2014年6月10日 (火) 02時38分
春の夕暮れは、一番星や宵の明星を眺めておりました。
NASAの誘導ですか。科学知識の名で、一刀のもとに切り捨てられた精神世界、巧妙に先入観を植え付けられた可能性を感じます。
ひょっとしたら、月にはうさぎさんがいるかも知れません。肉眼では見えないだけで。
想像するのは面白いです。感覚のバルブを締めつ緩めつ、常識と適当に折り合いつけながら想像しています。存外、あちこちに真実は隠されているものでしょう。
そうですね…私も自ら次元上昇などは追いません。メディアやネットでスピ何とかやアセかんとかなど声高に挙げられても、眠くなってしまいます。
この土の上に生まれた者として、困難はあれどもこの手の為すもので(虚偽でも空でも構いません)花を咲かせたい、その思いが、私の足を大地に繋ぎとめています。
実在するならば、宇宙からの指導者は貴重なお仕事をなさって居られるとは思います。「○○人」を名乗る方も恐らく使命感ゆえの行動でしょう。ただ、受けとる何十億の人間1人ひとりは、この土の上で長い時間と忍耐をかけて成長している存在です。
唯物科学の名においての人心操作もさりながら、逆に超常現象を売りにした宣伝活動も、世間に蔓延されてはいませんか。
科学技術がバーチャルと画像で24時間人間の感覚に関わる現代、生身の生きる感覚は、記号や電波へと取って換わられつつあります。そこへ、「流行の超常現象」が入り込んでいくとどうなるのか、
若い方々が意図的な動きにより、地の上の日々、生きる歩みの重さを忘れさせられて、自己存在意識を軽くさせられ、生命力を奪われているとしたら?スピアセ情報洪水にそのような薄ら寒い気配を感じる時があります。
草花が芽吹く時、伸びる時、つぼみふくらむ時、花咲く時、しずかに散りゆく時があるように、人間の力では急かしたり、飛び越えたりするものでない境地もあるように私は思います。それは、成長や追求を放棄するという意味ではありません。
魂が「そういう遥かな世界がある」とスーッと感受し満足する、そんなささやかな認識でも今を生きるには充分に思います。人生における忍耐や努力の価値を、忘れたくはありません。
スピアセ、次元、などと浮かれそうになるよりも、ずっと心が自由な感じがするのです。自分から歩み寄らずとも必ず時期がやってくるなら、慌てずにいたいです。
いつか来る楽しみは、あとにとっておきます。金星人でも土着の民でも構わない、無名の自分を山あり谷あり生きて、いつか「そのとき」が来れば良いと感じます。(いつ来るかは自分で分からないのも面白いところです。)
そのわかるべき時に、自分にふさわしい分、わかる分だけをわかれば、それで良いのだと思います。例えれば、それは人生のお免状かも知れません。
ティエム様のニュアンスとは微妙に異なるかもしれない、勝手な私の想像のはなしです。
いつかそのとき、独りの素の自分のうえにも、ひそやかにひそやかに、謎解きの時間が舞い降りて、すべてを在りのままに照らしてくださることでしょう。
楽しみです、ちょっとだけこわくもあります。
投稿: みるくゆがふ | 2014年6月10日 (火) 10時33分
すみません!間違えて2つ送ってしまいました(汗)いつも推敲に推敲を重ねるものですから、すごく時間がかかってしまいます。
恥ずかしいです。私ごとき原始人は通信はブログでなく、のろしや法螺貝でするのが適切かも知れません。
投稿: みるくゆがふ | 2014年6月10日 (火) 10時43分
コメントに「3」がついいるのを見たときは、(普段ないことですので)一時に、3人も、「金星人」ネタに文句つけてきた人が現れたかと思ってしまいました(笑)。
オムネクのことで言うと、(私は、言うことをそのまま信じているわけではありませんが、まともに受け取る価値のあるものと思っています)、確かに「金星人」カミングアウトなどしないでも、日常性の生活の中で、地球の人びとに自然に感化を与えて行くことができれば、それが一番いいことなのてしょう。
しかし、それだと、私も他の人もオムネクのことを知ることもなかっただろうし、「月にはうさぎがいない」(金星は死の星)と思われたまま、地球は破滅を迎えてしまうかもしれません。
オムネクに関しては、聖者ぶったところとか、「説教臭い」ところがないので、決して反感のようなものは感じさせないと思います。ただ、私も、「金星の生活」の描写については、かなり眠くなってしまいました。
投稿: ティエム | 2014年6月10日 (火) 20時58分
感(+.+)謝(-.-)で(__)スースー..zzZZ
投稿: みるくゆがふ | 2014年6月10日 (火) 22時07分
世界平和の祈りの提唱者である五井昌久氏は生前金星人と交流していると主張していました。
地球の科学よりずっと優れた宇宙子科学を教わっており、これが完成したら核戦争が起こせなくなると言っていましたが、当然完成しませんでした。
今は自分や教団の幹部のような霊能力者にしか金星人が見えぬが、まもなく一般人にも見えるようになる、それは50年先なんて未来じゃないとも言っていましたが、50年以上が経過した現在も見えません。
投稿: 2485 | 2014年9月20日 (土) 02時27分