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2014年5月20日 (火)

「NIGHT HEAD 」の世界

NIGHT HEAD 」(ナイト・ヘッド)は、かつて深夜のテレビドラマとしても放映され、かなりの人気があったという、オカルト的内容のドラマ。大幅にカットのある短縮バージョンだが、Youtubeにも動画がある。(http://www.youtube.com/watch?v=4AK5d7lzc1E

私は、一連の体験の後の何年か後に、レンタルショップでビデオを借りて見た。この「ナイト・ヘッド」の世界もまた、かなり統合失調的世界と通じるものがあって、衝撃があった。これを読んでいる人でも、初めて見る人は、「シャレにならない」と衝撃を受ける人も多いであろう。

話は、2人の超能力をもった兄弟が、世間にとってあまりに「危険」なため、親に見捨てられるようにして、人里離れた研究者の施設に預けられるが、そこを抜け出してこの世界と交わり、いろいろな体験をしていくというもの。兄の直人はサイコキネシスという「出す」方の力、弟の直也はリーディングという「受ける」方の力が過剰に強い。弟は、人に触れると、その人が思っていること(本音)が聞えてきたり、見えたりするのだが、それは、ほとんどが、表面とは眞逆の、「狂気」じみた、攻撃的なものである。それで、弟は、人間恐怖、人間不信に陥っていくが、この当たりも、統合失調者の幻聴世界と通じるものだ。

また、彼らは、意識の力により「マイナスのエネルギー」を引き寄せ、様々な「ネガティブ」な出来事を引き寄せるのだが、そのエネルギーが「実体化」したという存在も、たびたび登場する。その存在は、何かをしでかすというよりは、彼らの内面(トラウマ)を激しくつき、恐怖と混乱をもたらすのであり、このあたりも、統合失調的状況における「捕食者」的存在とそっくりだ。

全体としては、物質的なものから精神的なものへという、人間世界の「変革」を助ける働きを、それを阻止しようとする勢力と戦いながら行うという、「分かりやすい」テーマもある。が、このドラマの特徴は、やはり、彼らの超能力を通して、人間の「心理」というよりも「真理」をつく、どうしようもない「ネガティブさ」を、これでもかとばかりに、抉り出すように描いているところだろう。

それで、よく「暗い」と言われるようだが、「真実」というものが「暗くない」という保証は何もなく、むしろ、現代の人間の「真実」を、そのままに、脚色なく描き出しているので、そうなっているものと言うべきだ。それでも、それなりに人気があるというのは、その辺を感じ取る人も多くなっているという証しだろう。

超能力合戦など、個々のシーンには、滑稽なほど、大袈裟で、誇張された面もあり、むしろ、それが「ウケ」ているのでもあろう。しかし、そこには、「本当のこと」が、鋭く描き込まれているのだ。

※ 6月7日

「NIGHT HEAD」の4話( https://www.youtube.com/watch?v=5H15_qBtxQM )は、兄弟が、御厨から、超能力を抑えるという薬を手に入れて飲むという話。「超能力を抑える薬」というのは、非現実的な感じもするが、脳に強引に働きかければ、あり得ることではあるだろう。「幻覚剤」が調合されているというのも面白い。

直也にとっては、「超能力を抑える」とは、人の「声」を聞かなくなることであり、統合失調の場合とも通じることになる。実際、この薬は、「向精神薬」そのものであり、また、「向精神薬」を皮肉っているようでもある。

薬を飲んだ彼らは、初めは超能力が抑えられて、「普通」の状態を楽しむが、しばらくすると、「副作用」のため、かえって超能力が強くなり、混乱する。直也は、人に触れなくても、人のマイナスの「声」が、頻繁に聞こえるようになってしまう。

その後、篠原涼子演じる、マイナスのエネネルギーの実体化した存在と、一悶着あるが、結局、彼らは、そういったことを通して、「薬に頼ることはできない」。「自分らで、その力をコントロールするしかない」ということに気づく。示唆的で、「ええ話」やね。

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コメント

オーバーアクション見たさにお店にいこうかと(笑)

他者との関わりで洞察力が過剰に発揮されて悩む友達がいました。人に会っては疲労困憊、会う前から疲労困憊です。

「次はこう言う、と感じたらそのまんま言う、もう全部スカスカ。思惑も嘘もこっちはわかってしまうのに、一所懸命押し通す。親に話したら、私を病気みたいに言うだけだった。それからはずっと親にも仮面でしか接してない。どこに行っても虚しい」

よく私のようなヘドロ人間とつき合ってくれたものです(汗)


彼女はその後何とか日常と折り合いをつけながら、「こんな自分を現実世界に繋ぎとめるパワーを持った彼氏」と結婚して遠方の地にいきました。

かつて彼女は「いちばん身近にいる人の無理解が最も辛かった」と言ってましたが、あれから時が過ぎ、

他者より無理解より怖いのは、実はおのが闇のようだと、この頃はひときわ身にこたえます。
ティエム様の主旨とはかなり的はずれなコメントになってしまいました。

これからも自分自身を知り、制御(せめて冷静に対応)するために、学びを続けます。宜しくお願い致します。

みるくゆがふさんありがとうございます。

個々の話しが、割と「ディープ」で、ユーチューブの短縮バージ゜ョンより、面白いですよ。

「NIGHT HEAD」のテーマの一つに、過剰だったり過敏な力をもった兄弟の、「日常性または世間との折り合い」というのがあるでしょうね。彼らも、いろいろ苦労しながら、力をコントロールしたり、他の人間というものを理解して、成長を遂げて行くのですから。

私も、一連の体験の後は、地獄的な状況からは解放されましたが、そのような「折り合い」というのはずっとテーマとしてあり、今も続いていると言えます。何しろ、過敏過ぎる状態は、決して「日常性」を生きる上で、プラスには働きません。何らかの方法で、制御するこつを覚える必要がありますね。前に述べた「変性意識状態」というのも、脳の減量パルブを緩める働きをするのだとすれば、「日常性」においては、その減量パルブを正常に機能させておくことも必要ということになりますね。

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