「公開プロジェクト摘要書」について
NHKのBSプレミアム『コズミック フロント』でもとりあげられたUFOだが、
前回紹介したサイト(http://www.peopleknow.org/ds08pro/)にある「公開プロジェクト摘要書」は、貴重な資料である。軍関係その他、機密保持資格のある上層部の、UFOや宇宙人に関する生々しい証言が多く聞ける。これは、2001年のもので、既に10年以上たっているから、現在は更に発展があるはずだが、当時でも、かなりの驚くべき内容の情報が伝えられている。(なお、証言と記者会見の録画ビデオ http://www.youtube.com/watch?v=KicoTXPF1_E&feature=relmfu)
もっとも、このような運動は、もっと古くからあったもので、私が20才前後の頃、今から30年以上前にも、あった。なんとかフィールドという人が中心になって、やはり軍関係者等のUFOや宇宙人に関する証言を多く集めていた。当時から、かなりのものがあって、地球上の技術では不可能な飛行性能を見せる、UFOの至近距離による目撃や、レーダーによる確認、戦闘機でスクランブルをかけたら、簡単にまかれたり、ミサイルで撃墜しようとしたら、システムがロックアウトしたなどの事柄は、ほとんど日常的なもののように語られていた。
さらに、宇宙人についても、ロズウェル事件等のUFO墜落事件にからむ証言が多くとられていた。墜落したUFOの機体や宇宙人の遺体を基地に運ぶのに関わった、末端の者の証言から、実際に宇宙人の遺体を解剖した軍医の、詳しいイラストや所見つきの証言など、驚くべきものが多くあった。
これらは、今回の「摘要書」にも、もちろん含まれているが、しかし、その当時と比べて、明らかに新しいといえる物事がいくつかある。その中でも重要なのは、次の二つだろう。
第一に、今回の証言は、機密保持資格のあるような、軍や産業界の上層部の者から、多くの証言が取られていること。単に、組織の下部や中間の層から漏れ出たというような、「お話し」などではなく、機密保持者による「機密情報」そのものの開示という面が強いのである。しかし、一方、これらの証言は、彼らの上に位置する最上層部の組織があり、その組織は、完全に政府から独立して活動できること。そのような組織が、これらの者に秘密を守らせるために、徹底した監視と脅迫のシステムをしいていることが、明らかにされている。
第二に、墜落したUFOの機体、宇宙人から提供を受けたUFO等の「逆行分析」を通して、UFOの推進力である「反重力」や、「ゼロポイント・エネルギー」(空間そのものからエネルギーを取り出す一種の「フリーエネルギー」)などの「地球外起源の技術」を、地球の最上層部の組織が、既に「実現可能」なものとして手に入れたことか語られていること。
つまり、今回の「摘要書」では、UFOや宇宙人そのものについてよりも、地球の最上層部に位置する秘密の組織や、その組織が手に入れた「地球外起源の技術」について、明らかにする面が大きいのである。
代表のS.グリア博士は、これらの点から、なぜそのような組織がUFOや宇宙人情報を秘密にし、一般への開示を拒んでいるかの最も強い理由が明らかだという。
つまり、地球外起源の技術である、「反重力」や「ゼロポイント・エネルギー」の技術が、地球人一般へと伝わり、それが実現可能となれば、「化石燃料や原発」などのエネルギーに基づいたこれまでのシステムは、全て崩壊する。それは、彼らの、地球人「支配」の基盤がすべて失われるに等しいものである。だから、UFOや宇宙人に関する情報は、徹底的に秘密にされ、彼らがその技術を独占しようとするというのである。
前回も、いくつか秘密にされる理由を挙げたが、この点こそが最も強い理由なのは、恐らく確かなのだろう。
そして、その秘密を守るために、証言によれば、秘密を漏らした者や家族に対して、危害や殺害を行う陸軍の実行部隊があること、また、秘密を漏らす可能性がある者に対しても、恐らく本物のマフィアを使っての、執拗な脅しやいやがらせがなされることが明らかにされている。
ここまで、何十年にも渡って、こうした秘密が守られて来たことには、驚くべき点があるが、つまりは、その秘密を守ることに、本気のモチベーションがあったということである。(我々の方の無関心さも大きな理由であるが)
私は、「反重力」や「ゼロポイント・エネルギー」の原理については、今のところよく分からないが、そのようなものがあることは、ほぼ間違いなく、それらの技術が、これまでの地球上の科学技術の延長上にあるものではなく、それを引っ繰り返すほどの、インパクトをもったものであることは、確かのようである。
前々回、彼ら支配層の人間にとって、今や「地球人」が共通の「敵」なのだと言った。それは、こういった「地球外起源の技術」を、絶対に渡したくない相手でもあるからである。こういった技術が地球人一般に広まれば、彼らの支配体制は、根底から覆る。それは、単に、「技術」という物的な面だけでなく、「価値観」、「思想」の面にも大きく波及する。
そこで、彼らの「地球人」に対する「弱体化」や「人口削減」の戦略というのは、肉体的、精神的に「弱体化」させることによって、こういった「変革」をはらむ事柄に対する興味や意欲を、押さえ込もうする意図もあるのだと思われる。そのことが、たとえ、現代の産業基盤の維持にとって痛手ではあっても、それが根本から覆ることよりは、ましなのである。とは言え、それも、一種の「悪あがき」であることに変わりはない。
ただ、この「摘要書」で、一つ問題と感じるのは、グリア博士は、すべての宇宙人に、地球人に対する敵意や侵略意図はなく、友好的な存在だということを強調ないし印象づけようとしていることである。それは、恐らく、地球の秘密組織が、「宇宙人」の存在を認めざるを得ない場合には、「地球人」に対して、それらを「敵」と思わせようと意図していることの反動と思われる。
地球の秘密組織は、「宇宙人」が「敵」と思わせることで、「スターウォーズ計画」にみるような、宇宙に対し、軍備を拡張することを正当化しようとしている。あるいは、「地球外起源の技術」の一般化のような、「変革」に結び付く問題を覆い隠そうとしている。それは、確かにそうであろうが、逆に、この「摘要書」にも、「宇宙人」がすべて好意的な存在であるかのような方向で、バイアスがかかった面があると感じられるのである。
たとえば、この「摘要書」では、地球の秘密組織と手を結んで、「技術」を提供しているとみられる「宇宙人」に対しても、極力「悪意」や「侵略意図」を排除するような表現をしている。しかし、そもそも、独占を狙う組織に「技術」を提供しようとする「宇宙人」に、「地球人」一般に対する友好的意図があるとは思えないし、それ以外のすべての「宇宙人」についても、友好的意図のみで地球に関わっているというのは、非現実的に過ぎる。
そして、そうであるならば、宇宙人から払い下げられた「地球外起源の技術」が、地球にとって、「建設的」なものとなるという保証は何もないことになる。グリア博士自身、それをどう使うかは、我々次第と言っているが、エネルギーについて、根本的な革命をもたらすことになる、「ゼロポイント・エネルギー」のような技術も、決して、「建設的」な方向だけに使われる保証はない。
「摘要書」には、これらが公開されれば、貧困やエネルギー問題等の多くの問題が解決されて、将来はばら色になるかのような記述があるが、それは、やはり疑問と言うほかない。(一般に公開を望ませる「戦略」としては理解できるが)
私も、もちろん、このような公開運動がうまく進んで、「UFO」、「宇宙人」に関する事実や「地球外起源の技術」に関する機密が、公になってくれることを望んではいる。
しかし、そういったたことも含めて、現段階では、やはりまだこれらのことが正面から公開されるのは、我々がそれを真に「受け止める」という点で難しく、早過ぎるのかとも思う。(ある意味、我々自身が、その公開を拒んでいる面があるということ)そのようなことこそが、地球の支配層に、「悪あがき」を許しているのも確かだろうが、これは、まだしばらく、時間のかかる問題と思わざるを得ない。
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