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2011年11月30日 (水)

ダスカロスの接した「統合失調症者」

「霊能者」または「ヒーラー」による、まとまった形の「統合失調症論」は貴重だと言い、ダスカロスの著書を「関連書籍」の抜粋にも挙げた。

ただ、ダスカロスが『太陽の秘儀』で述べていることで、気になるのは、統合失調症者の例として、自分が関わった者をあげているが、それは、医学的には、「統合失調症」というよりは、「境界性人格障害」を思わせる者であることである。確かに、ダスカロスに特別に愛されているという「妄想」をもっていて、ダカスロスに迷惑を掛けるのだが、統合失調症ほど「了解」し難いものではないし、言動も破綻していない。

しかし、ダスカロスが、マルキデスの質問に答えて、「声」の正体などとして述べていることは、確かに、「統合失調症」の場合に、当てはまるものである。これを、「自分自身のエレメンタル」(一種の「別人格」)と言うのであれば、「解離性障害」の場合を言っていると思われるが、「他者のエレメンタル」だと言っており、それは、とりあえず、「統合失調症」の場合を的確に捉えている。

また、この「エレメンタル」は、まとわりついた者の感情を吸い取って成長するから、これに対処するには、「闘う」(感情的に反応する)のではなく、「相手にせず」「無視すること」であるというのも、全く正しいといえる。そうすることによって、「エレメンタル」は、いずれ消滅するか、または本人のもとに帰ると言うのである。

このように、ダスカロスが、「統合失調症」について、一応的確に述べているのは、「統合失調症」について研究したこともあるという、マルキデスの質問に沿う形で、自分の考えを述べているからということもあろう。つまり、ダスカロス自身は、統合失調症についてかなり広く捉えているようだが、マルキデスの質問によって、いわゆる「統合失調症」の場合に的確に絞られた回答が得られたということである。

いずれにしても、ダスカロスが、確かに、「統合失調症」の者と関わり、その体験から、自分の考えをくみ出しているのは間違いないと思われる。

ただ、その場合の「統合失調症者」にしても、実際には、現実に、ダスカロスと接することが可能だった者に限られるはずである。たとえば、重症の患者で、病院に隔離されているような者とは、現実的に、接することはできないであろう。

つまり、ダスカロスのいう、「統合失調症者」とは、「統合失調症」でも、割と軽症の者か、「境界性人格障害」や「解離性障害」のような、神経症系統のものと境界を接するようなものが多いと思われるのである。

だから、ダスカロスが、「統合失調症」について、「エレメンタル」ということを前面に出して説明するのは、「エレメンタル」の影響力全般が話題になっていたこともあるが、そのように、実際にも、(背後の「捕食者」というよりは)「エレメンタル」そのものの影響が強く現れている場合に、多く関わっていたからだということが言える。

実際に、「統合失調症」でも、ダスカロスの想定するような例では、確かにそのような「エレメンタル」の影響が強いのかもしれないと思う。

しかし、私は、典型的な「統合失調症」ということで言うと、やはり、「エレメンタル」だけでなく、背後の「捕食者」の影響を抜きにしては、理解することができないのではないかと思うのである。

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