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2011年10月27日 (木)

ダスカロスの「統合失調症論」との関係

「霊能者」や「ヒーラー」といわれる者でも、「統合失調症」について、正面からまとまった考えを披露している者は少ない。前に述べたが、ウィックランドや江原啓之などは、「統合失調症」について、霊(主に人霊)の「憑依」という観点から述べている。が、これには、明らかに「解離性障害」との混同があるので、実際には、「統合失調症」の場合を言っているものとは解せない。

そんな中、キプロスのヒーラーであるダスカロスは、かなりまとまった形で、自分も関わった経験から、「統合失調症」について述べている。(『太陽の秘儀』 第2章 「狂気の構造と神秘家」(太陽出版))

これは、貴重なものなので、ここで、今まで述べて来たことと、ダスカロスの説明を照らし合わせておこう。

ダスカロスは、「統合失調症」について、多少研究したこともあるという社会学者マルキデスの質問に答える形で、考えを述べている。まず、「統合失調症者」が聞く「声」というものは、ただの「幻覚」ではなく、(心霊的に)実際に「存在」するものであることが述べられる。そして、自分も、それに同調すれば、同じ「声」を聞くことができるということを強調する。そうして、その「声」というものは、多くの場合、「他者のエレメンタル」なのだとする。

「エレメンタル」(想念形態)とは、ある者の「思い」が、霊的レベルで、「実体化」したものである。つまり、前々回、可能性の1つとして述べた、内心の思いの「霊的反映」というのと同じである。ただ、ダスカロスは、それが、その本人から切り離されて、独立の「生き物」のように振る舞うことを強調するので、むしろ、「生き霊」と言った方が、ピッタリ来るだろう。

「統合失調症者」は、準備もなく、望まずに、そのような領域に入り込むので、乱れた状態のまま、認識の扉を開けて、「エレメンタル」にまとわりつかれ、その「声」を聞く。しかし、それに「振り回され」て、どうしてよいか分からず、精神の崩壊を来たすのだという。それに対して、「神秘家」は、明確な自覚のもと、そのような領域に入り、物質界との混同を生じることもなく、自分のコントロールのもとに、そのような領域を泳いでいくことができるのだと言う。

ダスカロスの論で、注意すべきは、「統合失調症者」の聞く「声」は、「本人」ではなく、「他者」の発する「エレメンタル」と言っていることである。その意味では、前々回みた中では、私が、「みかけ」のままの発想と言った、「他者のテレパシー」や「生き霊」という見方と、通じることになる。

ただ、ダスカロスも、これら「他者のエレメンタル」は、「本人」が引き出しているのだという言い方もしている。つまり、そこには、前々回の可能性で見たように、本人の内心の「思い」の影響もあるわけである。

また、そもそも、ダスカロスは、これらの論を、「エレメンタル」一般について、その影響の一例として述べている。つまり、「エレメンタル」というものが、実際に「存在」し、それがいかに人間に多くの影響を与えているかということの一例として、「統合失調症」の場合についても述べている。だから、ここでは、「エレメンタル」というものが前面に出されて、あえて、その背後にあるものなどには、言及されていない。

しかし、ダスカロスも、他の著書(『メッセンジャー』太陽出版)では、ネガティブな「エレメンタル」は、「ルシファー存在」と呼ぶ悪魔的存在によって「管理」されている、ことを述べている。つまり、「エレメンタル」の背後には、そのような「霊的存在」の影響があり得るということであり、統合失調症をもたらす、「他者のエレメンタル」の背後にも、そのような影響があるとも解し得るはずである。

ただ、実際には、個々の場合で、その「エレメンタル」の背後に働くものの影響の度合いは、様々であり得るだろう。

私の場合は、その背後に働くものの影響が強く、その方が主導権を握っている、というよりも、むしろ、背後に働くものこそが、「声」を「創出」していると言うべき場合が多かったと思われる。それに対して、「エレメンタル」の背後に働くものの影響は少なく、まさに、「他者のエレメンタル」そのものの影響が強いという場合も、あるのだろう。

しかし、いずれにしても、それらを「見極める」ということは、依然必要なことだし、「みかけ」のままに、「他者の声」ということに囚われると、ダスカロスも言うように、「振り回される」だけに終わる可能性が高いはずである。

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